従来の直視下手術は、皮膚をメスで切開、展開し直接手術を行うため体への侵襲が大きく、術後リハビリも時間がかかることがありました。
これに対して関節鏡視下手術は、数か所に小さな穴を開け、直径2~4mmの細い関節鏡を関節内に挿入しモニターを見ながら手術を行います。
そのため正常な組織をほとんど傷めることなく手術が可能で体への負担が少なく済みます。モニターにより拡大された精細な視野のもとで手術を行うため、正確な診断と繊細な手術操作が可能となります。
また術後の痛みが従来の手術より軽く、術後リハビリもスムーズに進むため回復が早いなどのメリットがあります。
このように関節鏡を用いた鏡視下手術は侵襲が少なく、スポーツ選手だけでなく一般の方々にも早期のリハビリテーション開始や早期の社会復帰に有利な手術方法です。
肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼、投球障害肩、凍結肩(五十肩)、肩鎖関節脱臼、肘関節内遊離体、肘離断性骨軟骨炎、膝半月板損傷や前十字靱帯損傷、膝蓋骨脱臼、足関節軟骨損傷などに対し、関節鏡視下手術の専門医として提携病院である徳洲会病院で手術を行います。
主な術式
- 鏡視下腱板修復術
- 鏡視下バンカート修復術
- 修復術鏡視下関節唇修復術
- 鏡視下石灰摘出術
- 鏡視下鎖骨遠位端切除術
- 鏡視下滑膜切除術
- 鏡視下半月板部分切除術
- 鏡視下前十字靱帯再建術
- 鏡視下内側膝蓋大腿靱帯再建術
- 鏡視下パッチ修復術
- 鏡視下バンカート・ブリストウ法
- 鏡視下授動術
- 鏡視下肩鎖関節整復固定術
- 鏡視下関節遊離体摘出術
- 鏡視下軟骨切除術
- 鏡視下半月板縫合術
- 鏡視下後十字靱帯再建術
- 鏡視下ガングリオン摘出術など
手術実績
主な術式と手術実績数
主な術式/年 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 |
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鏡視下腱板修復術/パッチ修復術 | 147 | 155 | 162 | 175 | 169 | 144 | 189 | 148 | 156 |
鏡視下ブリストー/バンカート修復術 | 45 | 42 | 45 | 47 | 34 | 35 | 26 | 33 | 32 |
鏡視下肩鎖関節脱臼整復固定術 | 10 | 14 | 8 | 9 | 6 | 8 | 7 | 9 | 9 |
鏡視下前十字靱帯再建術 | 11 | 14 | 13 | 8 | 10 | 10 | 12 | 9 | 7 |
鏡視下半月板縫合・部分切除術 | 14 | 21 | 13 | 16 | 25 | 18 | 21 | 14 | 17 |